被災保護猫情報公開テンプレート(Googleスプレッドシート)
保護情報の公開の重要性
災害時の動物レスキューにおいて保護動物の情報を公開することは大変重要です。
東日本大震災の頃は各保護団体は自身のホームページ上に保護猫のコーナーを作り、情報を写真とリストで掲載するのが主流でした。しかし、近年のSNSの普及により保護情報は「流れていく」タイプのものが多く、
情報の公開や拡散スピードは増しましたが、情報を管理・整理する点では一歩後退した感があります。
現在保護した犬猫を迷子情報サイトに掲載して飼い主を探すことが一般的です。
しかしその前の段階において、
「保護団体が自分たちの保護情報をリスト化しネット上で公開する」
ということが最重要なのです。残念ながらほとんどの保護団体で実施されていないのが現状です。
インスタやXで「能登半島から来た被災猫の〇〇ちゃん」という記事をよく見かけると思います。しかし〇〇ちゃんは「一時預かり」なのか「迷子」
なのかは明確に書かれていません。詳細を知るために数多ある迷子捜索サイトを探してその猫を見つけるのは、
飼い主にとって心労と負担を伴う難しい作業です。
しかし、団体の保護リストが公開され随時更新されていれば、見ている人は迷子捜索サイトを探したり問い合わせをすることなくその猫の状態が判ります。
そこで、
被災保護猫情報公開テンプレート(Googleスプレッドシート)を作成いたしました。
是非コピー&ペースト、内容を使いやすく変更してお使いください。
Googleスプレッドシートの特徴
最大の特徴は公開設定を変更することで、誰でもインターネット上から見ることができることです。(閲覧者は匿名で見ることができます)
公開設定にはいくつかありますが、保護情報に関しては
「一般の人は、閲覧することができるが書き込むことはできない」とするのが大切です。
スプレッドシートの閲覧はソフトのDLなしで見ることができます。
PC上からの方が操作はしやすいですがスマホでも十分対応できますので、保護しながら随時リストを作ることが可能です。
写真の掲載は手間がかかりますのでまずはリスト化を優先し、時間があれは別ページ(サンプルあり)で画像を掲載するのがいいと思います。
(画像はSNSや迷子情報サイトなどで充実させたほうがよいでしょう)
どこにリンクを貼るかですが、URLが長いのでまず短縮します。(無料の「短縮URL」作成サイトが多くあります)SNS上ではプロフィールの項目に混ぜたり、
トップ固定などがよいかと思います。ホームページにも同様にリンクを貼ります。
どの団体が、いつ、どこで何頭保護したか。また、保護しているペットは迷子なのか一時預かりなのかを団体の責任において明確に公開して頂ければ、
きっと家族と再会できる犬猫が増えると思います。
今の時代だからできる新しい情報公開の方法ですので、是非お試しください。
※記事、テンプレ、微調整しながら充実させていきます(5/15)